体験で伝える展示会ブースとは

株式会社イーストウエスト様

体験で伝える展示会ブースとは

映像で、行き先案内を楽しさに変える。

旅行や外出先での行き先探しを、もっと便利に楽しい時間に。
そんな「新価値」を体験できるイーストウエスト様の展示会ブースをデザインしました。

展示会において、技術を「見せる」だけでは選ばれずらい時代。

来場者が直感的に理解し、触れ、体験し、その先の活用を具体的に想像できること。

その体験設計こそが、技術の価値を社会へと橋渡しします。

本事例では、映像制作会社イーストウエスト様の展示会ブースにおいて、「TRAVEL × PROJECTION」 をテーマに、空港体験をモチーフとした体験型空間デザインをIPCが担当しました。


1. 展示会ブースに求められる役割の変化

まず近年の展示会では、製品や技術の性能を並べるだけでは、来場者の記憶に残りません。

特に映像・プロジェクション・センシングといった技術領域では、

どの業界で

どのシーンで

どのような価値を提供できるのか

を、来場者自身が体験を通して理解できることが求められています。

イーストウエスト様もまた、複数の先進的な映像技術を保有しながら、「それらの技術を世の中でどう役立てていくか」「来場者企業が“自社で活用したい”と具体的に想像できる展示とは何か」という課題意識を強く持たれていました。


2. 技術の「価値」を掘下げるためのアイディア出しと対話

本プロジェクトでは、デザイン制作に入る前段階で、

イーストウエスト様の持つ技術が、社会のどの場面でどのように貢献できるのかを起点に、複数回にわたるディスカッションとアイディア出しを重ねました。

その対話の中で浮かび上がったのが、出かけた先や旅行先での既存の案内表示やサインだけでは、利用者の悩みを十分に解決しきれていない現状です。


既存案内が抱える課題

・言語の違いにより、情報が正しく伝わらない

・文字情報だけでは、行き先や施設の魅力が具体的にイメージできない

・必要な情報にたどり着くまでに時間がかかる

・「調べる」行為そのものが負担になっている

といった課題は、空港や駅、商業施設など、多くの公共空間で共通して見られます。


映像技術だからこそ実現できる価値

イーストウエスト様の映像・プロジェクション技術はこうした課題に対し、単なる表示手段ではなく、直感的に理解でき、触れて楽しみながら情報にアクセスできる体験を提供できる可能性を持っています。

・言語に頼らず、映像や動きで行き先の魅力を伝える

・難しい操作をせず、タッチするだけで探せる

・情報を「読む」のではなく、「体験しながら選ぶ」

こうした体験は利用者のストレスを軽減するだけでなく、新たな発見やワクワク感を生み出す価値にもつながります。

「探すほどでもなく、自然と魅力が伝わる」
「迷う時間そのものが、楽しい体験に変わる」

そのような価値こそ、映像技術が社会に貢献できる重要なポイントではないか。
この共通認識が、イーストウエスト様とIPCの間で明確になっていきました。

そして、こうした価値を最も象徴的に表現できるシチュエーションとして選ばれたのが、旅行・移動という体験が凝縮された「空港」だったのです。


3. 空港体験をモチーフにしたブースコンセプト設計

最終的に採用したコンセプトが、「空港体験を舞台に映像で案内体験を再構築する」です。

空港体験を抽象化した世界観設計

・搭乗ゲート

・案内ディスプレイ

・ラウンジ

・情報カウンター

これらの要素を抽象化し、映像技術が最も自然に機能する体験空間として再構成しました。

空間の質感は上質で落ち着いた木目調ブラウンを基調とした空港ラウンジをイメージ。

利便性、旅へのワクワク感、新しい技術に触れる高揚感を同時に感じられる世界観を目指しています。


4. 回遊することで理解が深まる体験導線

ブース内での来場者は自然な流れで空間を回遊しながら、

壁面プロジェクション

世界地図をタッチすると、都市の情報が表示。センサー連動の体験型プロジェクション。


ミラーサイネージ × フリックサイン

鏡に情報や広告を表示、エアジェスチャーによる非接触な手の操作で、インタラクティブなインフォメーション効果を提供する。


レイヤービジョン

二台の同期したシースルーモニターで商品本体を陳列しながら映像をオーバーラップさせる。展示でインパクトと商品の世界観をプラス。


テーブルプロジェクション/フロアプロジェクション

画像認識すると、動画が再生するセンサー連動の体験型プロジェクション。


といった複数の技術に触れ、「楽しくて便利」「既存の案内表示とは違う」という価値を体感的に理解していきます。


5. IPCが担った役割──技術価値を増幅するデザイン

IPCは本プロジェクトにおいて、ブース全体のデザイン制作を担当しました。

IPCの主な担当領域

・技術の価値を整理するコンセプトワーク

・空港モチーフを抽象化した世界観デザイン

・レイアウト・空間設計

・体験導線の設計

・映像と空間を融合させるデザイン提案

・タッチ可能エリアのUI的デザイン


を通じて、複数の技術を「ひとつの体験コンセプト」に統合する役割を担いました。


6. 共創によって生まれた展示空間

イーストウエスト様との共創により、

・技術の見せ方を一つのコンセプトに研ぎ澄ませる

・技術が空間に自然に溶け込む

・初見の来場者にも即座に理解される

・世界観がエレガントで、技術が上質に見える

といった評価につながる展示空間が実現しました。


7. ブース体験を拡張する、周辺クリエイティブの一貫デザイン

本プロジェクトでは、展示会ブースのデザインに加え、

来場前・来場中・来場後までを一貫した体験として設計するための各種ツールデザインもIPCがデザインしました。

展示会における体験価値は、ブース空間だけで完結するものではありません。来場者がブースに足を運ぶ前から、そして体験後も記憶として残り続けること。

そのためには、すべての接点で世界観が統一されていることが重要です。


トラベルチケット風 告知用DM

展示会告知DMは、航空券(トラベルチケット)をモチーフにデザイン。

「展示会に行く」こと自体を、旅の始まりのように感じさせる演出とすることで、手に取った瞬間から展示体験が始まる設計としました。


展示会用Tシャツ

スタッフが着用するTシャツは、「TRAVEL × PROJECTION」のロゴと空港モチーフを用いたデザインに。

またブース全体の一体感を高めると同時に、来場者の視界に自然とテーマが刷り込まれる役割を担っています。

表/裏


ブース設置フラッグ

ブース内外に設置したフラッグはブースの世界観を高め、コンセプトが一目で伝わる点に貢献しています。


三つ折りパンフレット

三つ折りパンフレットでは、ブース内で体験できる各種映像技術やコンセプトを、空港案内のような整理された情報設計で構成。

体験後に持ち帰っても、「あの展示は何だったのか」「自社でどう活用できるか」を再度思い出せる役割を果たします。

これらのツールに共通しているのは、ブースで体験した世界観を、別の形でも“再体験”できることです。

IPCは展示会ブースという「点」のデザインにとどまらず、来場者との接点全体を「線」として捉え、ブランド体験を設計しています。


8. 展示会当日の反応と成果

展示会当日は、多くの来場者がブースに足を止め、

・複数人・単独を問わず技術に驚き楽しんでいただく

・写真や動画を撮影する

・技術の活用方法について会話が深まる

といった様子が見られ、すべてのコンテンツに多くの関心が集まっていた点も、体験設計としての完成度を示しています。

9. IPCが提供できる価値

IPCは、企業が持つ複数の技術を、社会に貢献する形へと導くためのコンセプト設計・体験設計・空間デザインを一貫して支援します。

展示会ブースや体験型空間のデザインについて、お気軽にご相談ください。相談は無料。
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